蜂窩織炎とは?
- 皮膚の深いところから皮下脂肪にかけて細菌が感染して起こる急性疾患です。
- 擦り傷や虫さされなどの傷、湿疹の掻き傷、水虫などで、皮膚のバリア機能が壊れたところから細菌が侵入して感染します。
- 原因菌としては、溶連菌と黄色ブドウ球菌の2種類が一般的です。
典型的な皮疹・症状
- 感染を起こしたところの皮膚が赤く腫れて熱を帯び、触ると痛みを伴います。
- 発熱、悪寒、関節痛、倦怠感(だるさ)などの全身症状が出ることもあります。
当院での治療
- 蜂窩織炎の一般的な治療は、抗菌薬による薬物療法、安静、クーリングです。
- 軽症の場合は経口抗菌薬を処方します。外来で点滴することもあります。
- 重症の場合は、入院治療が必要になることがあり、連携医療機関にご紹介します。特に、感染がさらに深層の筋層にまで及び、「壊死性筋膜炎」の状態になると、命にかかわるので一刻も早い治療が必要になります。