皮膚潰瘍

皮膚潰瘍とは?

  • 潰瘍とは皮膚の一部が欠損してえぐれた状態を指します。
  • 動脈硬化、糖尿病、静脈のうっ滞、血管の炎症など様々な原因で生じます。
  • 進行すると指趾の切断が必要になることもあります。

典型的な皮疹・症状

  • 下腿から足部にかけて好発します。
  • 通常、円形~類円形の小さな潰瘍から始まり、徐々に拡大し地図状になることもあります。
  • 潰瘍に先行して、圧すと痛みを感じる紅斑や紫斑(内出血)が現れます。
  • 潰瘍の表面に壊死した黄色い組織が付着し、そこから異臭がしたり、感染を合併して蜂窩織炎になることがあります。
  • 動脈硬化や血管炎による皮膚潰瘍は、一般に強い痛みを伴います。一方、糖尿病による知覚障害がある方は痛みを感じないことがあります。
血管炎による皮膚潰瘍
血管炎による皮膚潰瘍

当院での治療

  • 皮膚潰瘍の原因ができるだけ詳しく調べます。
  • 壊死した黄色い組織が付着している場合は、ピンセットやハサミで除去したり、壊死組織を溶かすクリームを外用します。
  • 壊死組織がなくなったら赤く健康な組織(肉芽、にくげ)ができる治療に切り替えます。
  • 健康な肉芽ができたら、その上に皮膚ができる治療に切り替えます。
  • 自宅での処置方法についても詳しくご説明します。