粉瘤とは?
- 粉瘤は、皮膚の中に袋ができて角質や皮脂などの老廃物がたまり、しこりやできもののように見えます。正式名称は、表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)といい、アテローマとも呼ばれます。
- 体のあらゆるところに生じる可能性があります。
典型的な皮疹・症状
- 皮膚がドーム状に盛り上がり、大きさは数ミリから10cm以上までさまざまです。
- 中心に小さな黒い点(へそ)が見えることがあります。
- 細菌感染を起こすと、赤く腫れて痛み、自壊して白や黄色のドロドロした臭い膿が出ることがあります。
当院での治療
- 赤く腫れて痛みを伴うときは、抗菌薬を内服して頂き、数日経過をみます。痛みが強い場合は、局所麻酔下に、切開、排膿、洗浄します。
- 根治は局所麻酔下に袋ごと切除します。ただし、手術は炎症が十分に落ち着いてからになります。
- 「へそ」が見える場合は、局所麻酔下に「へそ」の部分をくりぬき、内容物を絞り出し、袋の壁を取り切ります。この「へそ抜き法」は、傷が小さく、短時間で終わります。