単純ヘルペス

単純ヘルペスとは?

  • 単純ヘルペスウイルス(HSV)による感染症で、皮膚や粘膜に小さな水ぶくれ(水疱)が集まった状態が現れます。
  • HSV-1とHSV-2の2型があり、一般にHSV-1 は顔面、特に口唇ヘルペスの、HSV-2は性器ヘルペスの原因と言われていますが、実際は性器ヘルペス初感染の約70%はHSV-1によります。
  • HSVは主に接触感染します。一度感染すると神経節と呼ばれる部分に潜伏し、治療によって完全に排除されることはありません。疲労や紫外線を浴びたのがきっかけで、潜伏していたHSVが再活性化して、再発を繰り返します。

典型的な皮疹・症状

  • 口の周りや口の中、性器、肛門周囲に好発します。
  • ピリピリした痛みや違和感といった前兆に続いて、局所に集まった小さな水ぶくれが現れます。水ぶくれが破れると、びらんになります。びらんは数日で乾いてかさぶたになり、治っていきます。

当院での治療

  • ごく軽症の場合や治りかけの場合は、抗ヘルペス薬の外用で様子をみますが、基本は抗ヘルペス薬の内服です。
  • 年6回以上再発を繰り返す方は、一定量の抗ヘルペス薬を毎日内服し続ける抑制療法が承認されています。
  • 再発の頻度が少なく、再発の前兆が明らかな方は、予め抗ヘルペス薬を手元に持っておき、前兆があらわれた時のみに内服するPIT(Patient Initiated Therapy)という治療もあります。発症初期に短期間服用することにより、症状を悪化させることなく、速やかに治癒させることが期待できます