パッチテストとは?
- かぶれ(接触皮膚炎)、難治性の手湿疹の原因として、ふだん皮膚に接触する日用品、化粧品、医薬品、金属、ゴムなどが関係していないかどうかを調べる検査です。このテストにより思いがけない原因物質が判明することもあります。また、日常生活で注意すべきものが明らかになり、今後の皮膚炎予防にもつながります。
金属だけをさらに詳しくしらべる、「金属パッチテスト」も可能です。
パッチテストの方法
- 背中や二の腕内側の正常な皮膚に、かぶれの原因となることが多い物質が予め含まれたパッチテストパネルを貼って、皮膚が赤くなるかどうかを判定します。
- 2日目(48時間後)にパネルを剥がして最初の判定を行います。2日間(48時間)はパネルを張ったままにしていただきます。その後、3日目(72時間後)と1週間後にも判定を行います。
- パッチテストパネルで以下の24種類パッチテストを検査することができます。
- パッチパネル以外でも、原因と考えられるものを持ってきていただき、それをテスターに貼って検査することも可能です。
当院での検査スケジュール
パッチパネルを貼って、2日目、3日目、1週間後に判定しますので、休診日とかぶらない必要があります。
貼付日 | 48時間後 | 72時間後 | 1週間後 | |
パターン1 | 月曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 次の月曜日 |
パターン2 | 火曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 次の火曜日 |
パッチテストの注意事項
- テスト期間中は、抗アレルギー薬の内服はお控えいただきます。
- 48時間判定が終わるまではシャワー、入浴はできません。
- 汗をかくとアレルゲンが流れやすくなり、正確な判断ができなくなることがあるので、検査中はなるべく汗をかかないようにして下さい(このため、夏場のパッチテストはお勧めしていません)。
- パッチパネルをはがした後も、最終判定が終わるまではタオルなどでこすらないで下さい。
- 陽性反応は通常1~2週間以内に消失しますが、1か月以上持続することもあります。
- パネルを剥がした後、1~3週間後に新たな陽性反応が現れる場合もあります。