水虫(白癬)とは?
- カビ(真菌)の一種である白癬菌による感染症です。足にできることが多いですが、頭(しらくも)、手、体(ぜにたむし)、股(いんきんたむし)、爪にもできます。
典型的な皮疹・症状
- 最も多い足白癬では、足の指と指の間がカサカサしたり、白くふやけて皮がむけたりします。土踏まずや足の側面に小さな水疱ができ、踵が厚くなるのもよく見られる症状です。
- 体部白癬や股部白癬では、類円形~半円状の赤く小さく盛り上がった皮疹が現れ、外側に向かって拡大していきます。円の内側は一見治ったようにみえます。
- 爪白癬では爪が厚くなり、白、黄色、茶色に濁り、長いこと放置すると爪がボロボロになってもろくなります。
- 水虫は一般にかゆいと思われていますが、かゆいとは限りません。
白癬(水虫)の検査は?
- 白癬菌がいると思われる皮膚や爪の一部を採取し、アルカリで角層を溶かした後、顕微鏡下で白癬菌を同定します。検査にかかる時間は5分前後です。
当院での治療
- 抗真菌薬の塗り薬による治療が基本です。指がジュクジュクしている場合は、まずそれを治してから外用を始めます。
- 爪白癬の場合は、塗り薬の浸透が悪く、時間がかかることが多いので、当院では内服薬による治療も行っています。内服薬で治療する場合は、肝機能検査を定期的に行います。
内服薬での治療例
*すべての方に同じ効果があるわけではありません。