脂漏性皮膚炎とは?
- 皮脂の分泌が盛んな部位(脂漏部位と言います)にできる湿疹のことで、好発部位は、頭皮から髪の生え際、眉間部、鼻の脇(鼻唇溝部)、脇の下や股・太ももの付け根(鼠径部)です。
- 赤ちゃんから大人まで幅広い世代の方にみられます。
- 皮脂がマラセチアと呼ばれる皮膚常在菌によって分解されてできる遊離脂肪酸の刺激により起こると考えられています。
典型的な皮疹・症状
- 脂漏部位にできる、カサカサした鱗屑が付着した赤い皮疹(紅斑)が特徴です。
- 頭部の鱗屑の増加はフケ症と自覚されることがあります。
- かゆみはないか、あっても軽微です。
当院での治療
- よく泡立てた石鹸やシャンプーで洗顔、洗髪し、脂漏部位を清潔に保つことが大切です。
- 紅斑に対しては、抗真菌薬が含まれたクリームやローションを使用します。痒みがある時は弱めのステロイド軟膏を外用します。
- 当院では、予防のためのスキンケア製品の購入も可能です。