2024年10月29日に、アトピー性皮膚炎、および尋常性乾癬の新しい外用治療薬、ブイタマークリームⓇ(タピナロフクリーム)が発売となりました。両疾患に対する治療の選択肢がまた一つ増えることになります。
作用機序
皮膚の細胞内に入ったタピナロフ(下図TAP)は、細胞質にある芳香族炭化水素受容体(AhR)と結合します。TAP-AhR複合体は核内に移行し、ARNTという因子と協力して、皮膚の炎症、酸化ストレス、皮膚のバリア機能にかかわる遺伝子の発現を調整します。その結果、炎症性のTh2、Th17サイトカインを低下させて皮膚の炎症を抑制するとともに、抗酸化分子を誘導して酸化ストレスを軽減し、皮膚バリア機能を改善します。
用法・用量
アトピー性皮膚炎では、成人および12歳以上の小児に、1日1回、適量を患部に塗布します。尋常性乾癬では、成人に1日1回、適量を患部に塗布します。
副作用
仕様部位の毛包炎、ざ瘡(ニキビ)、接触皮膚炎などがあります。